ダイナマイトと狭心症の繋がり知ってる?「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」|感想・ネタバレ

映画

今回のテーマは映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」です!!

★4/★5 感想&ネタバレ「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」

さて、本作品は、あの「インディ・ジョーンズ」シリーズの最新作です!!

評価は★4/★5です!!!!

「インディ・ジョーンズ」シリーズは映画は今回が5作品目であり、もっと出している印象でした。

ちなみに私は「クリスタルスカルの王国(2008)」が好きです!!

前作がこの「クリスタルスカルの王国(2008)」であり、約15年越しの新作であり、
主役はもちろんハリソンフォード!!

御年81歳!!

頑張りすぎでしょ(笑)

今回は最新作である「運命のダイアル」について迫っていきます!!

以下の項目にのっとって、話を進めていきたいと思います。

作品情報

タイトル:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
     (原題:Indiana Jones and the Dial of Destiny)

公開日:2023年

国:アメリカ

ジャンル:アドベンチャー

原作:ジョージ・ルーカス(George Lucas)
   フィリップ・カウフマン(Philip Kaufman)

監督:ジェームズ・マンゴールド(James Mangold)

脚本:ジェズ・バターワース(Jez Butterworth)
   ジョン=ヘンリー・バターワース(John-Henry Butterworth)

製作:スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)
   キャスリーン・ケネディ(Kathleen Kennedy)
   フランク・マーシャル(Frank Marshal)
   サイモン・エマニュエル(Simon Emanuel)

対象年齢:全年齢向け

公式サイト:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル|映画|ディズニー公式 (disney.co.jp)

出演者:

  • インディアナ・ジョーンズ 
    俳優 ‐ ハリソン・フォード(Harrison Ford)
  • ヘレナ・ショー
    俳優 ‐ フィービー・ウォーラー=ブリッジ(Phoebe Waller-Bridge)
  • ユルゲン・フォラー
    俳優 ‐ マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)
  • レナルド
    俳優 ‐ アントニオ・バンデラス(Antonio Banderas)
  • サラー
    俳優 ‐ ジョン・リス=デイヴィス(John Rhys-Davies)
  • バジル・ショー
    俳優 ‐ トビー・ジョーンズ(Toby Jones)
  • テディ
    俳優 ‐ イーサン・イシドール(Ethan Isidore)

上記以外にも、多数の脇役や端役が出演しています。

予告PV

引用:Youtubeより引用

あらすじ(ネタバレなし)

舞台は1944年。ナチスとアメリカ合衆国の戦争シーンから始まる。

インディはナチスが略奪した秘宝「ロンギヌスの槍」を友人の考古学者バジル共に奪還しようとしていた。幸い、「ロンギヌスの槍」は偽物であったが、ナチスの科学者フォラーが偶然見つけたもう一つの秘宝「アンティキティラのダイヤル」を手に入れるも、騒動のさなか、川の底に落としてしまう。

時が経ち1969年。
アメリカはアポロ計画の月面着陸を成功した最中、パレードが開かれていた。

インディはその日、大学から退社するところであった。最後の授業を終え、教員に祝われながら、大学を後にする。

すると、大学の講義に出ていた学生の一人が話しかけてきた。学生はヘレナと名乗り、親友バジルの一人娘であった。ヘレナは修士論文として「アンティキティラ」を調べており、失われた「アンティキティラのダイアル」の捜索を手伝ってほしいと頼まれる。

考古学にはまると、大事なものを失うとヘレナを説得するが、あきらめないため、インディは大学の保管庫にヘレナを連れていき、失われたと思われていた「アンティキティラのダイアル」を見せる。

すると、突然、ヘレナを追ってナチスの残党であるフォラーの手下がインディとヘレナを襲う。ヘレナは「アンティキティラ」をインディから奪い、逃亡。インディはフォラーの手下に捕まる。

インディはパレードを利用して、フォラーの手下の目を盗み、逃亡。

インディとフォラーとヘレナで「アンティキティラのダイアル」争奪戦が始まる。

果たして、最後に手にするのは誰なのか。
そして、「アンティキティラのダイアル」に秘められた力とは。

というのが、あらすじ。

感想

今回は109シネマズ IMAX(2D)で見ました!!

また、アクション映画ながらの迫力を感じるためにも、ぜひ映画館に足を運んでいただきたいです!!

インディ・ジョーンズの流れは、いつもと同様で秘められた力を持ったオーパーツと呼ばれる太古の秘宝を巡ってインディと敵が争奪戦を繰り広げる。

ただ、内容としては、ややSF要素が濃いめでした。

なので、個人評価は4/★5です!!!

この作品を見るには?

2023年7月15日現在、

この作品を見るためには映画館のみです。

シリーズ

前述したとおり、本作品は「インディ・ジョーンズ」シリーズで5作品目です。

シリーズは以下の通りです。

  • 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 (1981年)
  • 『魔宮の伝説』 (1984年)
  • 『最後の聖戦』(1989年)
  • 『クリスタル・スカルの王国』 (2008年)
  • 運命のダイヤル』 (2023年) 本作

シリーズすべての主人公をハリソン・フォードが務め、今年で81歳になります。

すごすぎですよね(笑)

今までの劇場版作品はU-NEXTにて見られるので、ぜひとも検索してみてください。私もこれを機に、いろいろ復習しようと思います(笑)

タバレする前に見たい方は、ぜひ、映画館に足を運んでいただきたいです!!!

作品全容(ネタバレ)

あらすじの続きです。

舞台はエジプトへ

舞台が変わり、ヘレナの向かったエジプトへ。

ヘレナは、相棒のテディとともに、「アンティキティラのダイアル」を出品してオークションで一儲けしようとしていた。

インディもその場に訪れ、オークションを妨害。ヘレナからダイアルを奪おうとするも、そこにフォラー達も現れ、ダイアルを奪って、逃亡する。

また、ヘレナは現地の富豪をだまして、資金調達しており、富豪の部下もヘレナを追っていた。

フォラーを追うインディとヘレナ、ヘレナを追う富豪の手下たちのカーチェイスが繰り広げられるが、フォラーにダイアルを奪われたまま、インディとヘレナはフォラーを逃がしてしまうのであった。

ダイアルは2つで1つ、エーゲ海へ

実は、ダイアルは2つで1つであり、これら2つを組み合わせることでやっと本内の姿を現すことになることがわかっている。

ヘレナの持つ父、バジルの研究データから、インディはもう一つのダイアルを手に入れるための手がかりがエーゲ海にあるといい、インディとヘレナはエーゲ海に向かう。

エーゲ海にてかつての仲間であるレナルドに助けを求めた。手がかりは、海の底の沈没船の中にあり、そこは無数のウツボの巣(翻訳がウナギになっていて笑った)になっているという。

ウツボに襲われながらもなんとか手がかりの石板グラフィティカ)を手に入れる一行。海から浮上すると、船はフォラー達に占拠されていた。

手がかりの石板は古代文字で書かれており、これを読めるのはインディとヘレナだけ。銃を突き付けられ、インディに解読を求めるが、インディはこれを断る。

脅しではないことを伝えるため、レナルドは撃たれてしまった。

ヘレナは大金・解放を条件に解読を申し出る。ヘレナは饒舌に解読するが、その目的はインディ解放の時間稼ぎであり、インディ奪還後、ダイナマイトで石板をもってフォラーの船で逃亡する。

石板の答え、シチリア島へ

石板の答えは非常に安易であり、インディとヘレナには本当にそれが答えとは疑わしかった。

石板は蝋でできていたが、蝋にしては重いことに気付いたインディは火で蝋を溶かしてみると、中からもう一つの円盤が!!

円盤には座標が描かれており、それはシチリア島の洞窟を示していた。

シチリア島に向かったインディたちであったが、フォラーは解読させた方向と別の方向に向かうインディたちを見逃してはいなかった。

シチリア島にて

シチリア島についたインディとヘレナ・テディは一時の休息をとっていた。

テディは早くお宝を売って金にしたいという意見であったが、ヘレナがインディに従ってばっかりで気に食わなかった。

テディはヘレナたちと別れ、1人行動を始める。

そこに、フォラー達の魔の手が。テディはフォラーに連れ去られてしまう。

連れ去れるところにちょうど出くわしたインディは急いでヘレナを連れ、フォラーを追うが、逃げられてしまう。

インディたちから2つ目のダイアルの情報を聞き出すためであり、すぐには危害を加えられないと考え、インディたちは2つ目のダイアルのもとへ向かう。アルキメデスの墓に向かう。

アルキメデスの墓

アルキメデスの墓に向かって、洞窟を進むインディ一行は謎を解き罠をかいくぐっていく。

そして、それを追うフォラー達。しかし、テディは途中の川に落ちてしまい、流されてしまう。これによりテディはフォラー達から逃れられた。

一方、インディたちはアルキメデスの墓に到達する。

インディは墓の謎を解き、墓を開ける。そこには2つ目のダイアルを抱えたアルキメデスのミイラが。しかも、紀元前には存在するはずもない腕時計をはめており、アルキメデスがダイアルでタイムトラベルを行っていた証拠であった。

2つ目のダイアルを手に入れたインディたちのもとに、フォラー達が。銃で脅され、2つ目のダイアルも奪われてしまう。

テディも合流し、インディはヘレナとテディを逃がして殿しんがりを務める。2人を逃がすことに成功するが、インディは撃たれて捕らわれてしまう。

フォラーの目的

フォラー達はダイアルの真価を発揮するため、飛行場へ向かう。

フォラー達はナチスの軍服に着替え、インディを連れ、戦闘機に乗り込んだ。

フォラー達の目的は、
「アンティキティラのダイアル」の力を用いて過去にタイムトラベルし、ナチスを敗戦に導いたヒトラーを自らの手で殺すこと
であった。

フォラーはダイアルを組み合わせ、真の力を発揮し、時空の裂け目を特定し、戦闘機で乗り込もうとする。

インディを助けるため、追いかけていたヘレナとテディは飛行場に乗り込んでいた。ヘレナは戦闘機に乗り込み、テディは別の飛行機を操縦して、戦闘機を追いかけた。

最終決戦、舞台は過去へ

インディは時空の裂け目に向かうなか、大陸移動が計算に入っておらず、思った通りの年代にはたどり着けないことに気付き慌ててフォラーに伝えるが聞く耳を持たなかった。

時空の裂け目に入る直前にフォラーも思いとどまり中止を宣言するが、間に合わず、裂け目に入ってしまう。

たどり着いた先は、紀元前218年のローマ、シュラクサイ包囲戦の真っ最中であった。それはアルキメデスのいる地であった。

フォラー達の乗る戦闘機はドラゴンと認知され、ローマ人たちに襲撃され、破壊される。

インディとヘレナは間一髪でパラシュートで脱出するが、フォラーは戦闘機もろとも墜落する。アルキメデスは墜落した戦闘機のもとに向かい、フォラーの死体から腕時計を拝借する。

つまり、アルキメデスのミイラについていた腕時計は過去にタイムスリップしたフォラーのものであった。

別の飛行機でタイムスリップしていたテディは着陸し、インディとヘレナと合流する。

ヘレナは撃たれたインディを飛行機に乗せようと説得するが、この地はインディ憧れの地であり、帰らないと聞かない。

ヘレナは過去が変わらないようにインディを気絶させ、無理やり連れ帰るのであった。

現代へ

現在に戻ったインディは目が覚めると、自宅で寝ていた。

そこにはヘレナのほかにも、元妻のマリオンがいた。

息子の一件で、離婚調停中のマリオンであったが、この一件でよりを戻すことになり、ハッピーエンドでした。

これが、作品の全容になります。

個人的な意見としては、これが最後のインディー・ジョーンズな気がしました。

裏話・撮影秘話・豆知識

元妻マリオンとのシーン

本作品のラストのシーンは「インディ・ジョーンズ」ファンにとってうれしいシーン。

あの1作目「レイダース/失われたアーク」での有名なシーン。

インディとマリオンの「痛いところはどこなの?」というあのやりとりがもう一度見ることができます。

そして、今回はインディとマリオンの立場が逆になっているというのがよりうれしさを増すシーンでしたね!!

このやり取りを超えて、マットの死を乗り越え、2人はよりを戻す。

インディ・ジョーンズの今後

今後について、インタビューにてハリソン・フォードは主人公から降りることを明言しております。

まぁ、81歳でさすがにインディのようなアクションは限界だと思いますし、逆によくここまでできたなと称賛されるべきかと思います。

今後の「インディ・ジョーンズ」シリーズに続編が出るかは明らかにされていませんが、私個人としては作品をみて、最後かなと思いはしました。

と言いますか、今までの作品を踏襲したオマージュが多く、終わり方がきれいで、別の主人公を立てるには次のハードルがかなり高くなっていると思います。

なので、作っても失敗する確率はかなり高いかなといった印象です。

ただ、気になる点としては、

① タイトルの型が変わっている。
② 今回だけはディズニーからの発行であること。

です。

①については、今までの作品は「インディ・ジョーンズ/〇〇〇」であったのが、今回は「インディ・ジョーンズ〇〇〇」に変わっています。

これが意味することが何なのか。

単に、発行元が変わった、つまり、②が理由である可能性がありますが、もしかしたら、今後「△△△と〇〇〇」として、今後の作品に主人公を変えて、繋げていく気なのかもしれません。

さすがに、間違えたというわけではないと思いますが、、、

そんなことを勘繰ってしまいました(笑)

最後に、医師の目線で

作中では「ダイナマイト」が出てきます。

「インディ・ジョーンズ」シリーズでは、「ダイナマイト」はよく出てきますよね(笑)¥

今回はそんな「ダイナマイト」にまつわる、医療的な小話をしたいと思います。

ダイナマイト

「ダイナマイト」はアルフレッド・ノーベル(Alfred Bernhard Nobel,スウェーデン)が発明しました。

アルフレッド・ノーベルはかの有名なノーベル賞のノーベルです。

また、「ダイナマイト」と聞いて思い浮かべるものとしては、爆薬で、戦争に用いられてきた印象があるかもしれません。

しかし、ノーベルは戦争のために作ったわけではなく、土木業の掘削作業などの効率を上げるために作ったものでした。

「ダイナマイト」の原料は「ニトログリセリン」です。

この「ニトログリセリン」は非常に不安定な物質であり、些細な振動で爆発してしまい。非常に扱いに難渋する物質でした。

ノーベルはこの「ニトログリセリン」を珪藻土(珪藻土マットの珪藻土です。)に吸収させることで、振動に強い「ダイナマイト」を発明しました。これが奇しくも、戦争に用いられるようになったのです。

ダイナマイトと狭心症薬

ここで、「ダイナマイト」と「狭心症薬」についてです。

皆さんは、「ダイナマイト」が薬と関連するのをご存じでしょうか?

実は、「ダイナマイト」は「狭心症薬」と関連があるのです。

「ダイナマイト」生産工場での話です。

ある「ダイナマイト」生産工場の作業員は、工場でめまいや頭痛が頻繁に起こるが、家に帰るとなくなると言います。

対して、狭心症を持つ作業員からは、家で発作が起こるが、工場では発作が起こらないという声も上がりました。

これを聞いた研究者が、「ダイナマイト」の原材料である「ニトログリセリン」に血管拡張作用があることを特定したとされています。

脳は頭蓋骨で中身の容積に制限があるため、脳血管が拡張したことによる脳圧上昇により、脳が圧迫されて頭痛やめまいが生じます。

一方、狭心症は冠動脈という心臓を栄養する血管が脂質異常症など生活習慣病に伴いプラークを形成することで、血管内腔が狭まり、冠動脈血流が落ち込んだ際に発作的に胸痛が生じる疾患です。

不安定狭心症はこのプラークが破綻しやすく、破綻した際に急性に破綻部を修復しようと血栓(かさぶた)が形成され、心筋梗塞(冠動脈血流が途絶した状態)に至ります。

また、徐々にプラークが増大し、閉塞した場合も心筋梗塞に至ります。

つまり、「ニトログリセリン」にある血管拡張作用により、冠動脈が拡張され、冠動脈血流が担保され、胸痛症状が落ち着くという原理です。

皆さんは、脂質異常症などの生活習慣病にならないように食生活・運動に力を入れましょう(笑)

なぜ、ニトログリセリンが血管拡張作用を持つのか。

ニトログリセリンはの化学式は以下のようになります。

CH2-ONO2

CH-ONO2

CH2-ONO2

正確には、ニトログリセリンが血管拡張作用を持つわけではなく、
ニトログリセリンが分解された後の「NO(一酸化窒素)」が血管拡張作用を持ちます。

この作用を利用して、ニトログリセリンが薬剤の成分として利用されています。

ニトログリセリンは舌下投与

また、ニトログリセリンの注意点としては舌下投与であることです。

人間は腸管から吸収された場合、静脈に入った物質は肝臓を経由して、代謝を受けて、下大静脈から心臓に至り、全身に送られます。これを「初回通過効果」といい、物質によってその代謝される程度は異なります。

そして、代謝された物質は本来の効果を持つものとは異なるため、基本、初回通過効果が強いほど、薬剤の効果は薄まります。(例外として、この初回通過効果を利用して薬剤の前駆物質を投与することで逆に効果を発揮させるようにするようなものもあります。)

ニトログリセリンは肝代謝で初回通過効果はほぼ100%であるため、腸管吸収からはほとんど効果を発揮しません。

しかし、舌下投与、舌下の静脈からの吸収であれば、頭部の静脈は上大静脈を経由して、肝臓を経由せずに心臓に至るため、ニトログリセリンは舌下投与が基本とされております。

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