毒薬APTX4869で若返る原理を知ってる?「劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影」感想・レビュー

映画

今回のテーマは映画「劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影サブマリンです!!

★3/★5 感想&ネタバレ「劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」

アイキャッチ画像は公式サイト(https://www.conan-movie.jp/download/index.html)より引用させていただいております。

さて、本作品は、「名探偵コナン」の劇場版として第26作品目に当たります。

評価は★3/★5です!!!!

感想の前に申し上げておきますと、私はコナンが普通に好きぐらいで、コナンファンではないとだけお伝えしておきます。それだけ、了承いただいて続きをご覧ください。

評価の理由としては、映画館で見る映画としては、アクション性が高く、表現も迫力があってすごく楽しい映画でした。

ただ、内容としては黒の組織を中心として話が進んでいくため、今までのコナンの流れや登場人物同士の関係性などをわかっていた方がより楽しく見れる感じはありました。また、話の内容が中心となるため、謎解き要素はあまりないかもしれません。

これが、★3の理由です。(劇場版ということがありますので、このような構成になるのもいたしかたないとも思います。)

以下の項目にのっとって、話を進めていきたいと思います。

作品情報

タイトル:劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影
    (原題:Case Closed/Detective Conan The Black Submarine)

公開日:2023年

国:日本

ジャンル:アニメ

原作:青山 剛昌

監督:立川 譲

脚本:櫻井 武晴

対象年齢:全年齢向け

公式サイト:https://www.conan-movie.jp/

出演者:出演者に関してはかなり多いため、一部抜粋して表記いたします。

〇おなじみのキャラクター

  • 江戸川 コナン 声優:高山みなみ
  • 工藤新一 声優:山口勝平
  • 灰原 哀(宮野 志保、シェリー) 声優:林原めぐみ
  • 毛利 蘭 声優:山崎和佳奈
  • 阿笠 博士 声優:緒方賢一
  • 赤井 秀一 声優 :池田秀一
  • 沖矢 昴(安室 透、降谷 零、バーボン) 声優:置鮎龍太郎
  • 水無 怜奈(本堂 瑛海、キール) 声優:三石琴乃
  • 吉田 歩美 声優:岩居由希子
  • 小嶋 元太 声優:高木渉
  • 円谷 光彦 声優:大谷育江
  • ジン 声優:堀之紀
  • ウォッカ 声優:立木文彦
  • ベルモット 声優:小山茉美

〇オリジナルキャラクター

  • 牧野 洋輔 声優:沢村一樹 「パシフィック・ブイ」の局長。ゲスト声優として俳優の沢村一樹さんが声優を務める。
  • 直美・アルジェント 声優:種﨑敦美 「パシフィック・ブイ」の主要エンジニア。本作品の主軸となる「新技術」を開発する。
  • レオンハルト 声優:諏訪部順一 「パシフィック・ブイ」の主要エンジニア。ドイツ出身。
  • エド 声優:神谷浩史 「パシフィック・ブイ」の主要エンジニア。インド出身。
  • グレース 声優:村瀬渉 「パシフィック・ブイ」のエンジニア。フランス出身。
  • ピンガ 今回、中心となる黒の組織のメンバー。ラムの腹心。

上記以外にも、多数の脇役や端役が出演しています。

主題歌:スピッツ「美しい鰭」

引用:Youtubeより引用

オープニング曲:大野克夫 「コナンのテーマ」

予告PV

引用:公式サイト https://www.conan-movie.jp/ より引用

あらすじ(ネタバレなし)

物語は黒ずくめの組織のキール(CIA潜入官)がユーロポールの職員であるニーナを追跡し、射殺すると見せかけて、逃がそうとするが、人により射殺されるシーンから始まります。

主軸となる舞台は「パシフィック・ブイ」。八丈島の沖に浮かぶ海洋施設として作られたこの施設の目的は世界中のありとあらゆる監視カメラ情報を統括して管理し、顔認証により世界で指名手配されている犯人の居場所を特定することであった。

一方、ある商業施設で観光を楽しむコナン一行。先着順で限定アクセサリーの購入券を求めて列に並ぶ灰原が購入券の最後の1枚を手に入れる。灰原の後ろのおばあちゃんは購入券を手に入れられず落胆していたが、灰原は最後の購入券をおばあちゃんに譲ることにする。この姿を見た鈴木園子はご褒美と言って、八丈島観光を灰原にプレゼントし、その付き添いとしてコナン一行も同行することになる。

八丈島に到着したころ、コナンのもとに赤井秀一から電話があります。そこでは、映画冒頭のシーンであるユーロポール職員であるニーナがユーロポールに潜入していた黒ずくめの組織の一員であるピンガに気づき、黒ずくめの組織に殺されたことを知ります。

八丈島観光をする中、コナンは白鳥警部補を目撃し、単独で白鳥警部補をつけて、みんなとは別の船に乗り込む。この船の行きつく先は「パシフィック・ブイ」であった。この施設の稼働は「新技術」の稼働実験でもあり、ついに稼働、その時が来て、新技術の内容が明らかとなる。

パシフィック・ブイの稼働は成功するが、その後、主要エンジニアの一人が「黒ずくめの組織」に拉致される事件が発生!!さらに、拉致されたエンジニアは灰原に関するある情報を持っており、灰原にも魔の手が、、、、。

というのが、あらすじ。

感想

最初にもお伝えした通り、私はそんなにコナンに詳しいわけではないです。

前述の通り、内容としては黒の組織を中心として話が進んでいくため、謎解きよりも内容の濃さに重点が置かれている気がしました。このため、今までのコナンの流れや登場人物同士の関係性などをわかっていた方がより楽しく見れる感じはありました。

しかしながら、アクション性が高く、表現も迫力があってすごく楽しい映画で、詳しくなくてもすごく楽しめる映画にはなっていると思います。ぜひとも、映画館で見るべき映画って感じがしました。

主題歌はスピッツが担当。スピッツは世代とは言えませんが、昔から好きで聞いているアーティストの一人です。草野マサムネさん特有の綺麗なハイトーンが、スピッツらしいさわやかな曲調にあった、スピッツって感じの曲です。

この作品を見るには?

2023年5月8日現在、

この作品を見るためには映画館のみです。

シリーズ

原作は週刊少年サンデーで絶賛連載中の漫画「名探偵コナン」です。1994年からの連載で、本年で28年目になります。作者は青山剛昌先生です。

アニメ「名探偵コナン」は1996年から開始し、現在もアニメ放送は継続しています。

「劇場版 名探偵コナン」は1997年に初作品「劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(英題:Case Closed/Detective Conan The Time-Bombed Skyscraper)」が公開され、以降、毎年4月に映画が公開されております。

そのため、本作品は劇場版第26作品目になります。改めて見るとものすごい人気ですね!!

今までの劇場版作品およびアニメはU-NEXTにて見られるので、ぜひとも検索してみてください。

今回を機に、私も、「純黒の悪夢(2016)」「から紅の恋歌(2017)」「ゼロの執行人(2018)」を立て続けに見てしまいました(笑)。

タバレする前に見たい方は、ぜひ、映画館に足を運んでいただきたいです!!!

おすすめ探偵もの映画を紹介!!

探偵映画が好きな人はこちらの映画もおすすめ!!

この作品は、最近見たものではすごくおもしろかったです。

不気味な演出が結構怖いですが、Kinki Kids 堂本剛さんが主演を務める実写版「金田一少年の事件簿」の時の様な不気味な恐怖があります。

名探偵コナンと対をなして人気がある探偵もの漫画である「金田一少年の事件簿」ですが、昔の実写版は子供だったからか、本当に怖かったですね(笑)

ぜひ、ご覧になってください。

作品全容(ネタバレ)

脱線しましたが、ここから、あらすじの続きです。

黒ずくめの組織に狙われたエンジニアの一人は直美・アルジェント。彼女は今回の主軸となる新技術である「老若認証システム」を開発した人物だった。今回の「パシフィック・ブイ」の稼働にはこの新技術の実験も兼ねていた。このシステムは、人間の骨格を画像から認識し、年齢が変化しても画像認識し、人物を特定できる技術です。黒ずくめの組織の目的は、このシステム用いることで、黒ずくめの組織メンバーの存在を防犯カメラから完全に消し去ることでした。

今回、誘拐経路となったのは、海中のハッチ。ただ、このパシフィック・ブイは海上の孤島であり、セキュリティーも最新で、このハッチから外部の人間が侵入するためには内部の主要エンジニアのだれかの協力が必要であることがわかりました。このため、今回の容疑者は主要エンジニアである「牧野 洋輔」「レオンハルト」「エド」「グレース」の4人に絞られました。

一方、誘拐された直美のポケットにはUSBが入っており、中身は黒ずくめの組織の一員で死んだはずのシェリーが「老若認証システム」により灰原哀と同一人物であることが記されていました。これにより、黒ずくめの組織は裏切り者のシェリーの生存に感づき、灰原哀が八丈島に訪れていることを知ります。これにより、黒ずくめの組織は灰原を誘拐を計画します。

ホテルで宿泊することになったコナン一行。皆が寝床についたそのころ、灰原はあゆみちゃんと同室で寝ていました。そこに黒の組織の魔の手が。灰原は黒ずくめの組織にさらわれてしまします。それに気づいたコナン・アガサ博士・蘭は黒ずくめの組織の逃亡を阻みます。蘭はピンガと肉体戦を繰り広げ、ピンガの首元に蹴りをくらわすも、キャンティの遠隔射撃に狙われてしまい、逃亡を許してしまいます。ここからは、アガサ博士とコナンにより山中でカーチェイスを繰り広げ、挟み撃ちでとらえようとしますが、ピンガと灰原を乗せた車は、そのまま海へ飛び込んでしまいます。灰原が溺死することを危惧したコナンはすかさず海へ飛び込み、車を確認しますが、中はもぬけの殻。その後、大きな低音がなり、巨大な潜水艦が浮上して、逃げられてしまいます。コナンは必ず灰原を救うことを決意するのでした。

コナンは、この状況をパシフィック・ブイで警察に伝え、画像解析にて昨日の出来事を確認しますが、カーチェイスの場面も潜水艦の浮上も、確認できませんでした。動画が差し替えられていたのです。

灰原は、捕らわれた直美と出会います。直美は灰原を見て、宮原志保のことを思い出し、灰原が捕らわれてしまったのは自分のせいだといいました。直美は幼少期にアメリカで過ごしており、人種でいじめられていました。そのスクールには宮原志保(灰原)が通っており、いじめられている直美をかばっていじめの対象になります。しかし、直美はいじめの対象になる恐れから、宮原志保をかばうことはできず、感謝はするものの、謝れずにいた後悔から「老若認証システム」を用いて、宮原志保を探し、灰原にたどり着いていました。

ウォッカ・キールは直美に「老若認証システム」で黒ずくめの組織に協力するように求めます。さもなければ、父親を殺すと脅迫して。また、灰原については、宮原志保が科学者であることから、子供の姿に戻ったのではないかと勘繰ります。そこで、ジンに合わせることにしました。

バーボン(安室)はコナンに電話し、灰原を助けるためにはジンがヘリから潜水艦に乗り込むために、潜水艦が浮上するタイミングを狙うしかないと伝えます。

そのころ、パシフィック・ブイでは、レオンハルトが自分が犯人であると自白文を書置き、自殺する事件が起きます。しかし、現場に向かったコナンはシンナーのようなにおいに違和感を覚えます。潜水艦の浮上が迫り、コナンは阿笠博士が発明した水中スクーターを使って、現場に向かいます。

一方、潜水艦内で灰原はコナンと通信機(バッジ)で連絡を取り、逃亡のタイミングを計ります。灰原はキールに盗聴器を仕掛けており、魚雷発射孔から船外に脱出できることを知ります。灰原は縛られた縄をほどき、黒ずくめの組織の目をかいくぐって、直美とともに脱出を試みます。(※脱出方法を知るのも、縄をほどけるように縛っていたのも、キールがわざと行ったものです。)ジンを迎え入れたウォッカは灰原を見せるために監禁室を訪れ、逃亡に気づきます。逃亡した二人は魚雷発射孔に入り、船外に出ようとしたところにジンたちが追いつき、魚雷発射孔の内部に圧縮空気を打ち込み、二人を殺害しようとします。キールは直美が重要な存在であると、ジンを説得し、見事、コナンと合流して、脱出に成功するのでした。

そのころ、ベルモットは「老若認証システム」に欠陥があるように見せかけ、それをラムに報告します。そのことに失望したラムはジンにパシフィック・ブイの破壊を命じます。

その後、眠りの小五郎(コナン)による推理が行われ、一連の犯人はグレースであると指摘します。理由はレオンハルトがコーヒーカップの口紅を消す女性のしぐさを行ったこと、グレースはフランス人であるにもかかわらず「2」のジェスチャーを知らなかったことから、自殺したレオンハルトはグレースによるディープフェイク映像(他人の顔を見分け外つかないレベルですり替える技術)であり、ピンガが正体であると指摘。証拠がないと反論したグレースは、灰原誘拐時に蘭に入れられた首元のあざを証拠を決定打として犯人はピンガが変装したグレースと判明します。

正体がばれたピンガは、防犯映像に細工をし、逃亡しますが、コナンだけは騙されず、ピンガを追い詰めます。そこで、ピンガは「老若認証システム」でコナンの正体が工藤新一であることを指摘し、動揺したコナンはピンガを取り逃してしまう。

一方、ラムからの命令を受けたジンは魚雷発射を決行します。コナンは赤井・安室と協力して、潜水艦の位置を特定し、赤井による射撃で潜水艦を落とす作戦を立てます。そして、コナンは潜水艦を特定するため、再度、水中スクーターで潜水艦のもとへ向かいます。魚雷が発射されたことを検知したパシフィック・ブイはデコイを発射して、一度は回避しますが、ベルモットによりデコイの発射を停止され、2度目の魚雷で海の藻屑と化してしまします。一方、コナンは潜水艦を特定するも、ヘリにいる赤井に位置を知らせる方法として、花火ボール(阿笠博士の発明品)を潜水艦の近くで発火させ、海上の赤井に場所を知らせます。赤井はロケットランチャーで潜水艦を無力化しました。潜水艦が残っていてはまずいと判断したジンたちは、潜水艦を爆破し、自分たちは潜水艦から脱出します。しかし、それを知らず潜水艦に戻ってきたピンガは、潜水艦の爆発に巻き込まれ、(おそらく)死亡します。

一方、コナンはスクーターの電源が切れ、浮上する前に呼吸が持たなくなってしまい気を失ってしまします。そこに助けに来た灰原は、人工呼吸でコナンを救い、海上に浮上します。減圧症で気を失った灰原を助けようと、コナンも人工呼吸をしようとしますが、制止され、駆け寄った蘭にキスをして、コナンと蘭が間接キスをしたことにし、話は完結します。

最後に、安室からベルモットが灰原の秘密を抹消したと聞かされます。エンドロール後に、商業施設で出会ったおばあちゃんは、変装したベルモットであることがわかります。ベルモットは限定アクセサリーのお礼として、灰原の秘密を抹消したのでしょうか。

これが、作品の全容になります。

裏話・撮影秘話・豆知識

① 本作品の犯人

本作品の犯人は、ピンガが変装したグレースです。

上のキャラクター、声優一覧でわざとピンガの声優は書きませんでした。というのも、ピンガとグレースの声優さんはともに村瀬渉です!!

劇中では、まったく気づきませんでした(笑)

ほんとに、声優さんってすごいなと思わされましたね!!!(笑)

② 名探偵コナンの名台詞

劇中最初に、「体は子供、頭脳は同じ」という文言がありました。

これを聞いたときにあれ?っと思いました。

「体は子供、頭脳は大人」ではなかったっけ?と。

調べてみると、アニメ版と劇場版で文言が違うみたいですね!!

アニメ版は「たったひとつの真実見抜く、見た目は子供、頭脳は大人、その名は名探偵コナン!」

劇場版は「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵、真実はいつもひとつ!」

こういった違いがあったんですね(笑)

③ 名探偵コナンの英題

名探偵コナンの英題には2つあります。

1つ目は「Case closed」、2つ目は「Detective Conan」です。

「Case closed」はCase(事件)がclosed(幕を閉じられる)、ニュアンス的には「一件落着」といった感じでしょうか。作者の青山剛昌先生本人が考えられた題であり、直接的な英訳である「Detective(探偵) Conan(コナン)」よりいい感じの表現に聞こえますね。

どちらも海外で通じるようですよ。

最後に、医師の目線で

医師の目線でものを述べると、本作品ではいくつかの薬剤名や病名が出てきます。

〇 APTX4869

例えば、APTX(アポトキシン)4869という薬が出てきます。この薬は、コナンの作中全体としてキーとなる薬で毒薬です。この薬の副作用に子供化があり、その影響で工藤新一はコナンに、宮原志保は灰原哀になったわけです。もちろん、子供になれる薬というものは実際には存在せず、これは作品の仲だけの薬となっています。

ただ、この名前について考えてみました。毒薬とされているためトキシンは「毒」で間違いないかと思います。
であれば、アポは?となります。近しい名前で考えると、正しいかどうかはわかりませんが、「アポトーシス」のアポではないかと考えました。「アポトーシス」とはプログラム細胞死とも言われ、正常の生態系にも備わっている機能です。例えば、人間の手が完成するにも、一つの板のような塊であった手があり、指となる場所と指となる場所の間の細胞が死んで、指ができ上がります。このように、あらかじめ細胞が死ぬことが設定されていることを「アポトーシス」といいます。

では、なぜ、こんな名前を付けたのかと考えてみました。上のことを踏まえると、「アポトキシン」は「アポトーシスを引き起こす毒薬」ということになります。
確かに、アポトーシスを全細胞に引き起こせば、すべての細胞が死に至るため、生命維持はできず死に至ると思います。
しかし、副作用の子供化はどうでしょうか。これが、すべての細胞にではなく、選択的に一部の細胞に細胞死を引き起こした結果とすれば、だいぶ甘く見てですが、子供化すると考えてもいいかもしれません。ただ、そう思うと、質量保存の法則もありますので、小さくなったコナンの隣にはコナンでありコナンではない何かの塊がありそうですね(笑)

〇 減圧症

減圧症は潜函症とも呼ばれます。

海の中は深部になるにつれ、強い水圧がかかります。もしかしたら、皆さんもほかの映画で、海中に沈んでいく空き缶が深くなるにつれてぐしゃぐしゃにつぶされるようなものを見たことがあるかもしれません。そんなイメージです。つまり言いたいことは、海深くと地上では体にかかっている圧が違います。

また、ものにかかっていた圧が一気になくなった時のことを考えてみてください。例えば、お風呂の底で発生した気体(おならでもなんでも)は浮上してくるにつれ大きくなります。このように、蓋をしたペットボトルを沈めれば、ペットボトルは凹み、浮上させれば元の形に戻ります。つまりは、体積が変わっているわけです。

人間の体で同じことが起きたとしましょう。体が順応できないスピードで浮上すると、体にかかっていた圧が一気になくなります。しかし、人間の体はそんなにおっきくなったりちっさくなったりするものではありません。大きくなった分の体積はどこから生まれるかというと、血液に溶けた空気です。これが一気に気体として血管内に出てくると、空気の栓が全身の細い血管に詰まってしまい、血が巡らなくなります。この結果、呼吸困難や手足のしびれ、脳梗塞のような症状(片麻痺)などの症状が出ます。今回のように、ダイバーの方に多い疾患であり、ダイバーの方やそれに類する職業・趣味を持たれるかたは注意が必要ですね。

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