本当のモンスターは人間。鬱映画の代表作「ミスト」、全身やけどになったらどうなるの?

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★3/★5 感想&ネタバレ「ミスト」

今回のテーマは映画「ミスト(原題:The Mist)」です!!

本作品は、鬱映画としては、まず挙がるぐらい有名な作品です。

評価は★3/★5です!!!!

私は一時期、鬱映画にはまっていた時期がありまして

どういった状況かといいますと、大学時代の変わらない日常を暮らしていた際に、なんとなく見ていました。たぶん、人のつらい姿を見て、自分の日常が恵まれていることを認識したかったのかもしれません。

そんなどーんと、気分を落としたいときにもってこいな作品です!!

ただ、注意です。

鬱映画自体がそうだと思いますが、基本的に救いはありません。ハッピーエンドではありません。気分を害する表現も非常に多いです。

そのため、そういったものが苦手な方には視聴はお勧めできません。

ハッピーなホラー映画もありますので、そちらをおすすめいたします。

しかし、この作品は有名な作品ですので、鬱映画を見てみたいという方は、とっかかりとしていいとは思います。

ここからは、以下の項目にのっとって、話を進めていきたいと思います。

作品情報

タイトル:ミスト(原題:The Mist)

公開日:2007年

国:アメリカ

ジャンル:SFホラー

監督:フランク・ダラボン(Frank Darabont)

脚本:フランク・ダラボン(Frank Darabont)

原作:スティーヴン・キング(Stephen Edwin King) 「霧(原題:The Mist)」

対象年齢:R指定(成人向け)

出演者:

  • トーマス・ジェーン(Thomas Jane):デヴィッド・ドライトン役
  • マーシャ・ゲイ・ハーデン(Marcia Gay Harden):ミセス・カーマディ役
  • ローリー・ホールデン(Laurie Holden):アマンダ・ダンフリー役
  • アンドレ・ブラウアー(Andre Braugher):ブレント・ノートン役
  • ネイサン・ギャンブル(Nathan Gamble):ビリー・ドレイトン役 
  • トビー・ジョーンズ(Toby Jones):オレジャン・ラトル役
  • ウィリアム・サドラー(William Sadler):ジム・グラドリー役
  • クリス・オーウェン(Chris Owen):ノーマン役
  • サム・ウィットワー(Sam Witwer):モーザー役

上記以外にも、多数の脇役や端役が出演しています。

劇中歌:主題歌や劇中歌は特に用意されていません。

あらすじ(ネタバレなし)

舞台はある湖畔のまちはずれにある一軒家から始まります。画家で生計を立てる主人公のデヴィットは音楽を聴きながら絵画を描いていました。外は嵐で大雨、雷が鳴り響いています。

すると、突然音楽は消え、停電し、倒木がアトリエの窓を突き破り、絵画を荒らします。

翌朝、外に出てみると、隣人の大木(前から切ってくれと隣人に伝えていた枯れ木)が倒れており、ボート小屋に直撃。ボート小屋はぺしゃんこになっていました。すると、湖の奥の山から、大きな霧が降りてくるのが見えます。

デヴィットは隣人(ノートン)を訪ね、保険会社を聞きます。もともとこの二人は気が合わず、不穏な空気が流れますが、ノートンも自動車が大木でつぶれているのを見て、同情します。妻に息子のビリーとノートンを連れ、スーパーマーケットに向かうと伝えます。スーパーマーケットに向かう道中、先ほどの霧がかかった山に向かって猛スピードで向かう軍事車両とすれ違うのでした。

スーパーマーケットにつき、買い物を済ませていると、居合わせた軍人たちが上司に呼び出されていました。すると、突然、町中に大きなサイレンが鳴り響きました。スーパーマーケットの中の人は何事かと、外を見ていると、傷を負った男性が慌てて、逃げてきました。

その男性は友人が霧の中の何者かにさらわれ、悲鳴を上げた、ドアを閉めろといい、スーパーマーケットは一気に霧に包まれます。すると、一人の男性が制止を振り切り、ドアから出ます。霧に包まれた男性は悲鳴を上げますが、何も見えません。続けて、地震が起こります。

スーパーマーケットに閉じ込められた彼らにはそれぞれ事情があり、外に出ようとする人間もいれば、立てこもろうとする人間もいます。スーパーマーケットという限られた空間に恐怖のもと閉じ込められ、人間の本性が明らかになっていきます。

果たして、彼らは無事にスーパーマーケットから逃げられるのでしょうか。

というのが、あらすじ。

感想

この映画の魅力は

恐怖の対象が人間に向けられている

ことだと思います。

個人評価は★3/★5です!!

私が思うに、こうなった要素は3つあると思います。

① モンスターがあまり姿を現さない。

少しネタバレになるかもしれませんが、霧の中には複数のモンスターがいます。

おそらく人間にとっては害となる存在ばかりですが、要所要所でしか姿は見えません。

普通のモンスターパニックものの映画であれば、もっと視聴者の恐怖の対象はモンスターになるでしょうが、要所要所のみでの出現により、抑圧された人間の本性がモンスターに対する恐怖によりあらわになってくるところが見どころかと思います。

② 限られた空間の中に閉じ込められている。

限られた小さな空間に、いつ襲われるかわからない恐怖に怯えながら、多くの人間が押し込められている状態です。

快適なベッドがあるわけではなく、かなりストレスが加わった環境です。

そんな中、外に出る選択肢などなく、彼らにとってはその空間(スーパーマーケット)がすべてであり、その空間は一つの国のように機能します。

国があれば、先導者がいる。この先導者でその国の思考は決まっていきます。

この先導者が誰になるのか。その先導者はどのようにその国を動かすのか。これもこの映画の恐怖のポイントかと思います。

③ 主人公の決断

主人公は作品中でいくつもの決断を迫られます。

そして、そのほとんどすべての決断が本人の誠実さ・正義感で結果的に間違った方を選びます。

あの時逆の選択をしていれば、結果的に自分や自分の周りは救われたのにという結果が、話が進むにつれて次々と発覚し、主人公の心は蝕まれていきます。

先なんてわからないため、その選択が間違っていたとは思いません。ですが、あくまで結果として悲劇を生むのは精神的には堪えるものがありますね。

ネタバレする前に見たい方は、ぜひここまでで一回見ていただきたいです。

この作品を見るには?

この作品を見るには、U-NEXT・NETFLIX等のサブスクリプションで見ることができます。

※注意:この情報は2023年5月20日時点での情報です。閲覧されたタイミングで情報が変わっている可能性もありますのでご注意ください。

シリーズ

「ミスト」は単発作品であり、かの有名なスティーヴン・キング(Stephen Edwin King) 「霧(原題:The Mist)」です。

「ミスト」の関連作品としては、ドラマ版がありますが、こちらもNETFLIXなどのサブスクリプションで見ることが可能です。(こちらも2023年5月20日現在での情報です。ご注意ください。)

また、フランク・ダラボン監督による「ミスト」の特別版では、映画をモノクロに再編集されたバージョンが含まれています。このバージョンは、映画の雰囲気と恐怖をより強調するために制作されました。

裏話・撮影秘話・豆知識

結末

映画「ミスト」は、スティーヴン・キングの同名の短編小説に基づいていますが、映画版の結末は原作とは異なります。監督のフランク・ダラボンは、映画の結末を原作とは異なるものに変更し、より衝撃的なエンディングを追加しました。

ガソリンが尽きそうな車でスーパーマーケットを脱出します。

〇 原作の結末

車の中で一夜を明かしていると、カーラジオから「ハートフォード」と「ホープ(希望)」の単語がかすかに聞こえます。ここから、微かながらもハートフォードに助かる希望があるような描写があり、舞台は幕を閉じます。

〇映画版の結末

ガソリンが尽きるまで車を走らせますが、霧を抜けることはできませんでした。車内の5人は銃で心中することを決意しますが、残弾は4発。一人死ぬことはできません。

主人公はほかの4人を銃殺し、車外に出てモンスターに殺せと叫びますが、その直後、霧は晴れていき、救助隊が到着し、4人を殺害したにもかかわらず、自分一人だけ助かったことに発狂して、絶望のあまり崩れ落ちます。

このように、映画版の方が明確に絶望的な終了となっております。

スティーヴン・キング(Stephen Edwin King)

スティーヴン・キングはモダンホラーの巨匠とされ、代表的なホラー作品として「シャイニング(原題:THE SHINIG)」「IT」「キャリー(原題:Carrie)」などがあります。

しかし、ホラーの巨匠といいつつも、「ショーシャンクの空に(原題:The SHAWSHANK REDMPTION)」や「スタンド・バイ・ミー(原題:Stand by Me)」などのホラー以外の感動的な作品も多く作られています。

この作品で暗くなったらこの作品を見よう!!

この作品は、非常に気持ちが暗くなる作品です。

なので、明るくなりたいときに観る作品を紹介します!!

この作品は、非常にハッピーになれる作品です!!

自分でもやってみようかなとか思いますよね(笑)

映画内で登場するバンド「ミュンヒハウゼン症候群」の名前である、「ミュンヒハウゼン症候群」についても紹介しています!!

作品全容(ネタバレ)

あらすじの続きになります。

まず、1人の女性が外に出ると、言い出しました。その女性は母であり、娘・息子をすぐに戻るからと車の中に残してきてしまったと。その女性は周りに手伝ってくれと呼びかけますが、だれにも手を差し伸べてもらえず、全員地獄に落ちればいいと言って、一人で霧の中へ消えていきます。

混乱するスーパーマーケットの人々の中には、宗教じみたことを言う女性なども現れてきます。

デヴィットは息子の毛布を取りに発電室に向かいます。すると、シャッターをたたく何者かの気配がありました。慌てて外に何かがいると伝えに行きます。地元の修理屋?であるジム・マイロン、店員のノーム・オリーを連れ、発電室に向かいます。

発電機の回路に何か詰まっているのではないかと予想し、ノームは外につまりを取ってくると言い出します。デヴィットは外に何かいると言い、それを阻止しようとしますが、オリー以外の賛同を得られず、シャッターを開きます。すると、外から無数のカギ爪がついた巨大な触手が侵入。ノームはさらわれてしまいます。

シャッターを閉じ、触手の一部を切り落とすことに成功しまうが、ノームが犠牲となり、ジム・マイロンに怒りをぶつけるデヴィット。オリーはデヴィットを落ち着かせ、一流弁護士であるノーマンのいうことなら、みんな話を聞いてくれると、ノーマンの説得を提案します。

ノーマンを呼び出し発電室での出来事を必死に説明する4人でしたが、馬鹿にしていると勘違いされ、逆に怒りを買います。埒が明かないため、オリーはスーパーマーケット内の人々を集め、デヴィットから状況説明を行いました。ここで、ノーマンは反発し、外に出るグループを集います。

残ると決意したグループは全面ガラス張りであるスーパーマーケットの補強を行うため、砂嚢を積んでバリケードを作り始めます。対抗できる武器は拳銃1丁のみでした。ただ、1人、カーモディーだけはこれは天からの裁きであると聖書の一説をでかでかと取り上げます。ノームは最初の生贄で、今晩、次の災厄が訪れ、次の生贄が選ばれるとまで予言します。

ここで、万全の対策を取るべく、外の車に積んでいるショットガンを手に入れようと案が上がります。そのころ、ノーマンは外に救助を要請するグループを構成し、外に出るところでした。ここで、残存グループの中で1人の男性が、ノーマンとともに外に出てショットガンを取りに行くと、立ち上がります。男性の腰にロープを括り付け、どこまで行っても大丈夫か計ることにしました。

ノーマンとともにグループのメンバーは次々と外に出ます。腰のひもはするすると外へ進んでいきますが、急に勢いよく引っ張られ、ついには天の方向に上がっていきます。霧で何が起きているのかわからず、とにかく、ロープを引くデヴィット達ですが、急にロープが緩みました。ロープをゆっくり引いていくと男性はそこには下半身のみとなっていたのです。

いよいよ、外に出れなくなったスーパーマーケットの人々は夜を迎えます。ライトの設備まで整えますがバッテリーが持たないため、緊急時の付けるようにデヴィットはジムに指示します。一方、控室では軍人のウェインと店員のサリーが恋人同士であることが明かされます。

外を監視していると、ガラス窓に大きなイナゴのような虫がついていきました。何が起きているのか、様子を見る人々。続いて、巨大イナゴを餌とするため、翼竜のような生物がとびかかってきて、ガラスにひびが入ってしまします。

イナゴは光によってきていると判断したデヴィットは電気を消して回りますが、ジムは何かあった時には電気をつけていくと事前にデヴィットに指示されていたため、電気をつけて回ります。ガラスの一部が決壊し、イナゴと翼竜の侵入を許してしまい、スーパーマーケット内はパニックに。

店員のサリーはイナゴに飛びつかれ、頸部を尾の針で刺されます。みるみるとサリーの頸部は膨れ上がり、ついには呼吸ができなくなりサリーは死亡します。拳銃と松明で対抗しますが、対抗しようとしたものの中には自分に火がついてしまい、全身重症のやけどを負うものも現れます。

オリー(射撃の州チャンピオン)が拳銃で翼竜は仕留め、イナゴも全滅させますが、多くの犠牲者が出ました。中には恐怖のあまり自殺したものもいました。全身やけどを負ったジョーは全身の耐え難い苦痛から解放されるべく殺してもらうことを要求しますが、何とか方策を考えると落ち着かせます。

ここで、デヴィットは一部の信用できるメンバーで自分の車に逃げ込み、ガソリンの限り霧から脱出すること試みることを提案します。理由はカーモディーでした。昨夜の出来事はカーモディーの予言通りであり、今後、人々を宗教側に扇動することが目に見えていたからです。

そこで、そのトライアルとして、全身やけどを負ったジョーの抗生剤を取るためにも隣の薬局に向かうことにします。カーモディーの阻止を振り切り、外に出て薬局にたどり着きました。中は蜘蛛の巣のようなものが張り巡らされており、そこにはスーパーマーケットに訪れていたMP(Military Police、軍警察)がいました。

MPは蜘蛛の糸で張り付けにされており、しきりに謝っています。すると、中が動いている、生まれるといい、皮膚が破裂して、中から小さな蜘蛛が無数に生まれました。蜘蛛の親も現れ、訪れたメンバーは次々と襲われました。必死に抵抗するもむなしく、多数の犠牲を払って、何とかスーパーマーケットに逃げ込み、デヴィットは気絶してしまいます。

デヴィットが目を覚ますと、スーパーマーケット内はもうカーモディーの手中に収まっていました。自分は神と話せると信じ込ませていたのです。ジムも恐怖で精神に異常をきたし、カーモディーを信仰していました。この異常な光景に脱出を決意します。

ただ、デヴィットはMPの言葉に疑問を抱いていました。MPは死ぬ間際、我々が何もかも悪かったと言っていました。この言葉の真意を突き止めるため、3人の軍人のもとを訪れ、真実を聞き出そうとします。しかし、探しましたが、ウェインしか見つかりませんでした。

ウェインは何も知らないと言いますが、何も知らないと言い切ります。店内を探すも見つからないあと2人の軍人。残るは倉庫のみでした。倉庫を見に行くと首つり自殺をした2人が。ウェインは取り乱し、何か知っているそぶりを見せたため、畳みかけるように軍のミスでこうなっているのかとデヴィットは問いただします。

盗み聞ぎしていたジムがウェインを捕らえ、カーモディーのもとにこいつが悪の根源であると突き出します。問いただすとウェインは噂話を話し始めました。この世界は異次元空間に包まれており、軍の科学者たちがその世界を覗き見るための窓を作る実験「アローヘッド計画」を画策しているらしいと。でも、自分はなにも携わっていないし、知らないと助けを求めます。

カーモディーは群衆に軍が神に触れる行為を行ったから、この裁きがあると説き、ウェインを生贄として捧げることを提案します。馬鹿げた行為にデヴィット達はウェインを助けようと試みますが、多勢に無勢であり、ウェインは群衆の一人に刺され、動けなくなったところをスーパーマーケットの外に放り出されます。最後の助けを請うウェインでしたが、むなしくも中型のモンスターに連れ去られました。

いよいよ正常に機能しなくなったスーパーマーケット内から脱出を決意し、準備を始めます。早朝の皆が寝ている間に脱出する手はずを整え、息子と横になるデヴィットですが、息子のビリーは僕をモンスターに殺させないでとデヴィットに誓わせます。

朝になりました。皆が寝静まっているすきに脱出を試みます。皆を起こし、玄関に向かいますが、カーモディー他、信者たちは起きており、行く手を阻みます。これ以上、神に逆らう行為をするなと。カーモディーをは次の生贄にビリーを指名しました。脱出側と信者で乱闘が起きますが、オリーはカーモディーを銃殺。信者も手が出せなくなり、そのすきに外に脱出します。

門から車までの距離、立ち込めるきりで方向を見失い、ばらばらになるも一部のメンバーは何とか車にたどり着きます。しかし、安堵したオリーは背後のモンスターに気づかず殺されます。たどり着いた5人は車の中に入り、何とか拳銃も手に入れ、出発することができました。

デヴィットはまず自分の家に向かい、妻の安否を確認しますが、妻は家の壁に蜘蛛の糸で張り付けに。悲しみにくれますが、どうしようもないため、霧を抜けれるように走り出します。

ガソリンが尽きるまで車を走らせますが、霧を抜けることはできませんでした。このままでは、モンスターの餌になるだけ。息子にモンスターに殺させないでと言われていたこともあり、車内の5人で心中することを決意します。主人公は銃弾の残数を確認するも残るは4発。1人は死ぬことはできません。

主人公は自分一人はモンスターの餌するとし、ほかの4人を銃殺し、車外に出てモンスターに殺せと叫びますが、その直後、霧は晴れていき、救助隊が到着し、4人を殺害したにもかかわらず、自分一人だけ助かったことに発狂して、絶望のあまり崩れ落ちます。

そこで、救助された民間人を乗せたトラックが横切ります。その中には、最初に出ていった女性とその子供たちも乗っていました。結果的には、助かることができたわけです。

このような絶望的なシーンでこの話は幕を閉じます。

熱傷を負ったときはどうすればいいの?

今回の映画内で見られる医療的場面としては、全身やけどがあります。

なので、今回は「熱傷(やけど)」についてお話したいと思います!!

熱傷(やけど)

皮膚は体外から刺激(細菌や物理的刺激・紫外線など)から体内を守るバリアである一方で、体の中の環境を維持(体温や水分など)する役割があります。

熱傷ではその皮膚が破綻し、その部分の防御機構および体内の維持機能が破綻します。その程度によっては全身状態を維持できなくなり、その程度とは主に熱傷の深さおよび面積で分類(Moylanの基準、その他にも部位や原因などでも区別あり)されます。

重症の熱傷の際はバリア機能が破綻することで、体外からの細菌感染から防御できず、皮膚感染症から全身感染症(敗血症)に至ります。
このため、本作品内でも抗生物質を取りに向かう必要性があったわけです。
敗血症になると、全身の血管が拡張し、ショック状態(血圧が維持できない状態)になるほか、線溶抑制型DIC(播種性血管内凝固症候群)になり、多臓器の血管内に血栓が詰まることで、多臓器不全を来たします。

また、体温を体の中に維持ができず、低体温になることで、体の酵素活性が維持できなくなり、全身状態の悪化に。バリアを失うことで水分が蒸散してしまい脱水になることで、血圧の低下・腎機能の悪化を。その他、さまざまな事象が起きます。

と、このように程度が大きければ、致死的な経過を辿っていくため、全身管理が必要となります。

熱傷の際は、お近くのクリニックの受診を検討ください。また、程度にもよりますが夜間は救命救急で対応してもらえるので、まずは電話相談を。広い範囲をやけどされたときにはすぐに救急に連絡した方がよいかもしれません。

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