今回のテーマは映画「コンジアム」です!!
★3/★5 感想&ネタバレ「コンジアム」を紹介!!
さて、今回、ご紹介するのはお勧めホラー作品「コンジアム」です!!
評価は★3/★5です!!!!
本作品は、韓流ホラーです。
最近は、NetflixやU-NEXTでもよく韓流作品が出ていますが、その中でもホラー作品がとりわけ多いような気がします。
例えば「私たちの学校は...」、「Sweet Home-俺と世界の絶望-」、「呪詛」、「新感染シリーズ」など、、、
今回は、その中でも精神科病院を舞台とした肝試しをモキュメンタリー方式で撮影した「コンジアム」をご紹介します。
以下の項目にのっとって、話を進めていきたいと思います。
作品情報
タイトル:コンジアム
(原題:곤지암/GONJIAM: HAUNTED ASYLUM)
公開日:2018年
国:韓国
ジャンル:モキュメンタリー・ホラー,韓流
監督:チョン・ボクシム(Beom-sik Jeong)
脚本:チョン・ボムシク(Beom-sik Jeong)
パク・サンミン(박상민 /PARK Sang-min)
対象年齢:全年齢向け
出演者:
- ハ・ジュン役 俳優:ウィ・ハジュン(위하준/Wi Ha Jun)
- ジ・ヒヨン役 俳優:パク・ジヒョン(박지현/Park Ji-hyun)
- アヨン役 俳優:オ・アヨン(오아연/Oh Ah-Yeon)
- シャーロット役 俳優:ムン・イェウォン(문예원/Moon Ye Won)
- ソンフン役 俳優:パク・ソンフン(박 성훈/Park Sung-hoon)
- ジェユン役 俳優:ユ・ジェユン(윤제문/Yoon Je-Moon)
- スンウク役 俳優:イ・スンウク(이승욱/Lee Sung Wook)
等が出演しています。
予告PV
驚かし・恐怖表現が含まれるため、閲覧注意です。
あらすじ(ネタバレなし)
シーンは2人の高校生が昆池岩(コンジアム)精神病院を訪れ、肝試しをしている動画から始まる。
動画には幽霊の姿が映っており、その後、撮影した2人の高校生は失踪したとのこと。
コンジアムは韓国でも有名な心霊スポットであり廃病院。院長が大量殺戮を行ったと噂されている病院です。
これをYoutube channel「Horror Times」を運営するハジュンが紹介。
次の生放送でコンジアム精神科病院に幽霊調査を行うと視聴者に報告する。
ハジュンは行動を共にするメンバーを募り、男4人女3人の7名でコンジアムに向かうことになる。
前夜祭として7人はアクティビティーで楽しんだ後、コンジアム精神病院に到着する。
撮影のための拠点となるテントを設置し、ハジュン以外の6人は撮影のため、コンジアム内に侵入する。
果たして、彼らに待ち受けているものとは、、、
というのが、あらすじ。
感想
本作品は、肝試し感覚で見るにはちょうどいい作品であると思います。
俳優陣の演技は非常にリアルです。
ホラー要素としては幽霊・超常現象系であり、説明のつかない恐怖が畳みかけてきます。
ほんとにお化け屋敷みたいです(笑)
しかも結構、怖いです(笑)
ただ、ホラーにストーリー性を求める人にとってはあまり好まれないかもしれません。
なので、個人評価は★3/★5です!!!
この作品を見るには?
2023年8月29日現在、U-NEXTおよびNetflix等で視聴可能です。
シリーズ
本作品は、単品作品であり、現時点では続編は作成されておりません。
似た作品
この作品を気に入っていただけた方は、次の作品も見てみると楽しめるかもしれません。
参考にしてください。
グレイヴ・エンカウンターズ(原題:Grave Encounters)
個人評価:3/5
結構面白いです。本作品と同様、ストーリーに深さはありませんが、しっかりびっくりできる作品です。本作品に一番近い作品だと思います。
こちらの作品は、現時点ではU-NEXTおよびNetflixでも視聴できませんでした。
グレイヴ・エンカウンターズ2(原題:Grave Encounters)
個人評価:2/5
第1作目が結構怖かったため、続編に期待していたら、ちょっと個人的にはいまいちでした。
こちらの作品は、現時点ではU-NEXTおよびNetflixでも視聴できませんでした。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト(原題:The Blair Witch Project)
個人評価は2/5。
一番最初のモキュメンタル・ホラーであり、名作。
ただ、当時のインターネットのない、つまりは真偽を簡単に調べることができない時代であったため、社会現象になった作品であり、現代の私たちが見ても、「うーん」って感じかもしれません。
ただ、なんとなく、不気味な雰囲気を味わうことができ、見て悪くない作品とも思います。
こちらの作品は、現在、U-NEXTでの視聴が可能です。
現時点ではNetflixで視聴できません。
REC/レック(原題:REC)
個人評価 3/5
こちらも有名な作品で、多数の続編、外伝が製作されています。
すべてを見たわけではありませんが、第1作目は個人的には他の作品よりストーリー性が感じられて、好きな作品。
こちらの第1作目は、現在、U-NEXTでの視聴が可能です。
現時点ではNetflixで視聴できません。
Netflixでも、「REC:/レック ザ・クアランティン」という作品が、見られるようです。
これらの作品を視聴するには?
本作品および一部の作品はU-NEXTにて見られるので、ぜひとも検索してみてください。
ネタバレする前に見たい方は、ぜひ、映画館に足を運んでいただきたいです!!!

幽霊って医学的にほんとにいるの?
今回のテーマである「心霊現象」。
本当に幽霊はいるんでしょうか。
そんな「幽霊」を医療的に見るといろいろな現象に例えることができます!!
本作品は、幽霊をあくまで信じない探偵ポワロが心霊現象に見舞われながらも、
その正体に迫り、事件を解決へと導く作品。
でも、本当に幽霊はいないんでしょうか。
医学的にみて、幽霊はどういう位置づけでしょうか?
こちらもおすすめの作品です!!
作品全容(ネタバレ)
あらすじの続きです。
病院探索
男女6人はコンジアム内に侵入。
扉が急に閉まるなど、不可解な現象に見舞われる。
一通り、探索したのちに、2・2・2の3グループに分かれ、各階を探索。
各階で奇妙な出来事や不可解な物がおいており、恐怖をあおる演出がされる。
また、入ろうとすれば呪われると噂の402号室を開けようとするが開かない。
不可解な現象に恐怖しながら、探索は進んでいき、降霊術を行うことに。
真実
6人は降霊術行う。
窓もない部屋で風が起き、ろうそくが消え、部屋に張り巡らされた鈴が鳴り響いた。
恐怖のあまりシャーロットは、やめたいと名乗り出るが、早く終わらしてみんなで帰ろうと。
ただ、ここで真実が明かさえれる。
今まで起きていた出来事はすべて、6人のうち、もともと「Horror Times」のメンバーであるスンウク・ソンフンとモニターのハジュンがグルになって、再生数稼ぎのために企てた仕掛けであることが明かされる。
嘘が本当に
バレないようにそのあとも仕掛けを続け、スンウクは手が入るサイズの穴が開いたようなロッカーに手を入れ、ロッカーに引き込まれる演出をして、演者を怖がらせた。
確認のため、スンウクはもう一度、手を入れることに。
それに対して、なぜこんなことをするのかと、憤りを覚えるメンバーたち。
ジヒョンが買って出て、スンウクが手を入れた。
特になにも起こらないと思ったその時、仕掛け人ではないジヒョンはロッカーに引き込まれ、手が抜けたときには腕に大けがを。シャーロットのスカーフが引っ張られ、いよいよ説明がつかないことが起きた。
畳みかけて起こる不可解な現象
説明がつかないことが起きたことにメンバーであるスンウクとソンフンも困惑。
異常事態に撮影の中止をハジュンに交渉するが、ハジュンは大激怒。
スンウクとソンフンは全員の報酬を増額するように交渉し、承諾を得て、撮影を続行した。
そのあとは、畳みかけるようにそれぞれに恐怖が襲い掛かる。
ここはもう、いろいろ起きすぎて、見てもらった方が早いです(笑)
最後
最終的にどうなったかまでは
示されていませんが、雰囲気からは最後はハジュン含め、全員が帰らぬ人に。
バッドエンドです。
エンドロール後
エンドロール後にある文言が示されます。
「映画人 チョン・ウシクに追悼の意を表して」
調べたら、チョン・ウシクは監督 チョンボクシムの弟様の様で、本作品を一緒に作成していたとのこと。
これが、作品の全容になります。
裏話・撮影秘話・豆知識
昆池岩(コンジアム)精神病院
本作品の舞台である昆池岩(コンジアム)精神病院は実在する廃病院であり、
世界7大心霊スポットに数えられる一つ。
本編で語られている噂も本物の様です。
参考:韓国最恐心霊スポット「コンジアム精神病院」の廃墟がヤバすぎる…。【画像有】 – 韓国トレンド情報・韓国まとめ JOAH-ジョア- (joah-girls.com)
世界7大心霊スポット
2012年にCNNで発表された世界7大心霊スポット。
発表された心霊スポットは以下の通りです。
〇チェルノブイリ遊園地(ウクライナ)
〇セドレツ納骨堂(チェコ共和国)
〇青木ヶ原樹海(日本)
〇アコデセワのブードゥー崇拝市場(トーゴ)
〇ソチミルコの人形島(メキシコ)
〇軍艦島(日本)
〇コンジアム精神病院(韓国)
なんと、日本のスポットが2つもラインアップされています。
私はホラー作品を見るのが好きですが、心霊スポット巡りはあまり好きではないので行きたいとは思いませんが、豆知識ですね(笑)
触らぬ神に祟りなしだと思います(笑)
俳優およびスタッフのその後
俳優のイ・スンウクさんは本作品を最後に俳優活動中止宣言を発表されました。
理由は個人的な理由とのことで、本作品との関連はわかりませんが、その後もSNSではファンと交流され、おそらく本作品が原因ではないものと思われます。
また、監督の弟様であるチョン・ウシクさんは本作品の撮影中に「敗血症」で亡くなられたとのこと。
この事実を作品の盛り上げのために使ったのであれば、あまり褒められたものではないように思いますが、番宣で用いられたわけではないため、そうではないと思います。ご冥福をお祈りいたします。
「敗血症」については、次の項にて触れたいと思います。
撮影関係者がなくなった原因「敗血症」とは?
それでは「敗血症」について、お話ししたいと思います。
敗血症はおそらく医療業界でどの医療職でも接する機会があり、そして治療に難渋する疾患です。
ここでは語り切れませんので、簡単にご紹介したいと思います。
敗血症の定義
敗血症の定義は以下の通りです。
「感染症によって重篤な臓器障害が引き起こされる状態」と定義される。
つまり、敗血症=感染+臓器不全で成立します。
よく、敗血症を菌血症と間違った認識をされている方がおられますが、血液培養で菌が検出された状態が菌血症であり、臓器不全が加わって初めて敗血症とされます。
体は心・肺・肝・腎・消化管などなど複数の臓器は単独で機能しているわけではなく、それぞれが助け合って機能しています。このため、臓器不全は
敗血症の診断
では、敗血症と診断するにはどのようにすればいいでしょうか。
敗血症の診断は,
①感染症もしくは感染症の疑い
+
② SOFA(Sequential【Sepsis-related】Organ Failure Assessment)スコアの合計2 点以上の急上昇
で診断される。
また、SOFA scoreにはいわゆるSOFA scoreとq(quick)SOFA scoreの2種類があります。
主にICUではSOFA scoreに有用性が示されており、救急外来等のICU以外の現場ではq(quick)SOFA scoreの有用性が示されております。
※SOFA score

※qSOFA score

上記のような明確な診断基準が作られていますが、臨床現場では臨床像から判断して、治療介入がなされている場合も多いと思います。
敗血症の治療
基本的には、感染症治療および全身管理になります。
感染症治療には、敗血症に至る原因となった感染源(局所)への治療介入と全身の感染症治療が必要であり、抗菌薬療法(抗真菌薬・抗ウイルス薬)およびドレナージ(原因の除去や排膿処置)などの局所への治療介入が基本になります。
ただ、感染のFocus(首座となっている感染症)がわかれば、それに対する治療介入もある程度明確にできますが、Focusがわからない場合も多く、複数である場合もあるため、治療に難渋することも多々あります。
また、本症は感染症が多臓器不全をきたす疾患であるため、全身のバランスが崩れている状態です。
例えば、
感染に伴う血管拡張により血圧低下をきたす敗血症性ショック
凝固能(血液の凝固)の異常をきたす敗血症性DIC
腎不全であれば、血液透析の導入や水分バランスの調整
など
考えることは多く、それぞれのバランスを考えながら全身管理が必要です。
感染症治療だけでも難渋することが多いのに、
この全身管理が非常に難しいんですよね。
まとめ
以上、敗血症について簡単に触れてみました。
内容については、下記に示すガイドラインから引用しております。
感染症については、話せばきりがないほど深いくて広いです。
また、どこかで話のネタにできたらと思います(笑)
※参考文献:
〇日本集中治療医学会「日本版敗血症診療ガイドライン2020 (J-SSCG2020)」
⇒「日本版敗血症診療ガイドライン2020 (J-SSCG2020)」正式版 公開のお知らせ|日本集中治療医学会 (jsicm.org)
ダイジェスト版はこちら。
プロフィール
はじめまして!Cine-surgeonです!!

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